創意の調和

2024.06.04


この住宅は、島田駅にほど近い住宅街にある。

住宅密集地の中に位置し、東、南、西と3方を隣地の建物に囲まれているため、日当りや通風を考慮すべき2階にメインルームを設けている。

建築は環境で変化し、形や機能までが影響を受ける。まさに今回の建築は、これからの暮らしを周辺環境から読み解かれた建築で調和させることを目指した。

環境と生活を調和させる…単純なことのようであるが、これもまた複雑な解析学的な数式を解くような創意と似ていている。

クライアントにとり、ここでしか出来なかった建築に昇華することをイメージした。

 

 


田園風景と住まい

2024.06.04


この住宅は、静岡県西部の遠州森町にある。

森町と言えば由緒ある寺院や史跡も多く、森山焼や古くから伝承されてきた文化も今尚息づく、まさに遠州の小京都と言われる町である。

計画地は、南に田園風景が広がり、豊かな自然と農の恵みを楽しむ環境にある。

南面は道路に接続するが、家のどこからも延々と続く田園風景を見渡せるよう全室南面し大きな開口を設けている。1階のメインルームには、前面道路及び車輌が見えないよう目隠し塀を設置し、緩衝帯として小庭を設けている。

コンパクトな住まいを目指しているが、メインルームでは家族のそれぞれに心地良い居場所を用意できたかと感じている。小さな住宅ではあるが、最大に環境を取り込む、そんなイメージを形にした。

周辺の田園風景と家族に必要なだけの空間と、そこには必要不可欠のものでしかない関係を模索した。

 

 

 


「 ディティール-樋 」

2024.06.04


屋根を美しく見せるなら、樋は無いほうが良い。

でも、樋を無くせば良いって訳ではない。

 

よーく見て。

樋も先端に仕込んでおります。

 

最近、線状降水帯とやらが来るでしょ。

だから、軒樋で受けきれない瞬間はオーバーフローさせる。

ただそれだけ。

 

さぁ、今日は図面だ。


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